PUNK社労士の夢日記〜Vol.183〜【中国の社会保険】2011.11.11

中国.jpg先日、日経新聞に「中国が滞在外国人にも社会保険適用」という見出し記事が掲載されました。

現地法人は大慌てです。しかし、詳細内容は決定されておらず、今後の各周や市の動向が気になります。

もともと、中国にも社会保険は存在していたのですが、各周・市が独自に定めており、中国の国内でも保険料率や給付内容がバラバラでした。

これを一元化しよう!というものですが、もともと複雑な中国の社会保険なので、そう簡単に一元化できるとは思えず、難航しそうです。

例えば、上海では、個人負担も合わせて給与の(計算式は複雑なのであくまで目安です)44%程度になる見込みです。

会社負担は26%なので、現地法人にとってはいきなりの莫大なコスト増になります。しかも、中国の年金の仕組みは15年保険料を納めないといけないので、実質は「掛け捨て」と考えていいでしょう。

逆に北京では個人負担も含め、35%程度なので、日本の大手製造業で現地法人の社員数が多いところでは、進出する地域によってコスト差が大きく生じます。

裏の見方をすると、現地の中国人に管理・マネジメント等の権限委任し、なるべく少ない日本人で現地法人を運営していく考え方も必然的に出てくるでしょう。

・・・それにしても強引です。何故?

個人的見解なのですが、中国は一人っ子政策を長年続けてきたので、近い将来に少子高齢化の波が押し寄せてきます。13億人の国の急激な少子高齢化は、日本の比ではないでしょう。

その為の財政準備を現時点で考えなくてはいけません。一説によると、今回の外国人の社会保険加入により、日本人だけで約500億円の保険料収入があるようです。中国に進出している諸外国の合計額は相当額に及ぶでしょう。

やり方は強引ですが、意思決定のスピード感は、日本も見習う部分はあります。選挙を睨みながら、社会保障改革を先延ばしし、次世代にツケを回し続けてきたことは、決してほめられたものではありません。

我が日本株式会社は、「強引さ」「正直さ」のバランスを取りながら「将来の国のあるべき姿」を国民と共有することが重要課題ですね。

・・・このことは、企業経営と一緒です。

 

 

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